なぜ人は夢、大きな目標を追うのか

なぜ人はすぐ叶う夢ではなく、努力して叶う夢ばかり追うのでしょうか。身近に夢を手に入れられたら努力もしなくていいのです。でもなぜか大きな夢、目標を叶えたいと思ってしまいます。今回は人間はなぜ難しい、苦しい道でもその道を選んでしまうのかについて、心理学的観点から紹介します。

アブラハム・ハロルド・マズロー


マズローは20世紀の心理学者で、人間の欲求について研究しました。

彼は、「欲求のピラミッド」という理論を提唱し、人間の欲求を5つの段階に分けました。

下から

  • 生理的欲求

    衣食住や生理的な満足を得たい、健康でありたい。

  • 安全欲求

    安心な環境を得たい、危険を避けたい、不安をなくしたい。

  • 所属と愛の欲求

    集団の一員として認められたい、公平に扱われたい、友情、愛情を得たい

  • 承認欲求

    認められたい、尊敬されたい、名誉や出世を得たい

  • 自己実現欲求

    自分らしく生きたい、自分らしさを発揮したい

  • 自己超越欲求

    他者に喜んでもらいたい、社会をより良いものにしたい、自分のエゴを超えて他者や社会のことを想う。

彼は、人間はこれらの欲求を優先順位に従って追求することがあり、下の段階の欲求を満たしていないと上の段階の欲求を追求することができないという考え方を示しました。

マズローの5つの段階を利用して考えてみよう


マズローによれば、生理的欲求から自己実現欲求まで、1つずつクリアしてこそ、自己実現欲求まで辿り着けるのだと提唱しています。皆さんはどの欲求まで満たされていますか?通常、なんら普通に生きていれば、生理的欲求と安全欲求は満たされている人は多いのかもしれません。ですが、所属と愛の欲求はあなた次第というところがあります。

所属と愛の欲求を満たすには、人間関係を大切にし、社交的な活動を行うことが大切です。例えば、友達や家族と過ごす時間を大切にすることや、共通の趣味や興味を持った人たちと一緒に活動することが挙げられます。

また、相手を理解し、受け入れることも大切です。自分の感情や意見を相手に伝え、相手からも同じように受け止めてもらうことで、互いに信頼し合い、絆を深めることができます。さらに、自分自身を大切にし、自己肯定感を高めることも重要です。自分に自信があると、他人との関係も良好になります。自己肯定感を高めるためには、自分の強みや価値観を知り、それを生かすことが大切です。

マズローでは、人間には承認欲求があると提唱されていますが、それは、誰に承認されるかによって人生がかなり変わります。他人に承認してもらうと、相手の思考を操らなければならないので、これはかなり難しいことです。時に、人は承認欲求により大きな成果を出すこともありますが、人は誰しも自分のことしか考えていないものです。何か行動を起こしたとしても、それが認められるとは限りません。なので、この承認欲求については、人から認めてもらう前にまず、自分で自分を認める。承認するということから初めてみて欲しいです。

自己実現欲求にはやはり、自分を知ることが重要だと思います。自分を知らなければ、何をどのように自己実現にするのか迷いが出てしまいます。自分を知ることは今後の未来を知ることも同然なのです。

簡単に叶えられない夢だからこそ


人は身近なものでは満足できません。なぜか難しい道を選んで、挫折してしまう。そこで諦めてしまう人も、まだ突き進む人もいるでしょう。ですが、マズローはこのように提唱しています。自己実現を達成するためには、個性や才能、創造性などを生かすことが必要であると考えました。そして、自己実現を達成することで、人は自己満足や幸福感を得ることができると考えています。難しい道を選んだからこその幸せがある。きっと自己実現してみないとその幸せは感じられないのでしょう。